この記事は、アメリカに何度も渡航する時間が取れないまま、一人でアメリカの会社設立を進めようとしている方に向けたものです。
アメリカでの会社登記自体は、書類をオンラインや郵送で提出できる州が多く、渡航しなくても手続きを進めやすい国です。しかし、EINの取得方法や銀行口座の開設では、日本にいるままでは対応しにくい場面も出てきます。この記事では、州務長官への申請からEIN取得、銀行口座開設までの各段階について、日本から進められる部分と現地対応が必要な部分を分けて整理し、会社設立の代行にどこまで任せられるかをまとめます。
アメリカの会社設立、渡航が必要な場面はどこか

アメリカで会社設立を検討し始めた一人社長がまず気になるのは、「アメリカに何度も渡航しなければならないのか」という点でしょう。結論から言うと、州務長官への定款提出はオンライン・郵送・ファクシミリで対応できる州が多く、書類ベースで進めやすい国です。
一方で、EINの取得方法や銀行口座の開設では、日本にいるままでは進めにくい場面が出てきます。会社設立の代行に依頼すれば、こうした現地対応が必要な部分を代わりに引き受けてもらえる場合があり、渡航の回数を最小限に抑えながら手続きを進められます。
出典JETRO(日本貿易振興機構)「外国企業の会社設立手続き・必要書類|米国」(2026-09-04時点)
定款の提出は、日本からでもオンライン・郵送で進めやすい

JETROの案内によると、州務長官への定款提出は、オンライン・郵送・ファクシミリで提出可能とされています(一部の州はファクシミリを受け付けていない場合があるため要確認)。この点だけを見れば、アメリカの会社登記そのものは日本にいながら進めやすい仕組みといえます。
ただし、州ごとの様式・手数料の違いに注意
一人でこれらの書類を一から用意しようとすると、州ごとに異なる様式や手数料の支払い方法に不慣れなために、手続きが滞ることがあります。会社設立の代行に依頼すれば、登記する州の制度に沿った書類を最初から整えてもらえるため、結果的に日本からの申請でもスムーズに進みやすくなります。
出典JETRO(日本貿易振興機構)「外国企業の会社設立手続き・必要書類|米国」(2026-09-04時点)
登録代理人は、現地に拠点がなくても代行で確保できる

登録代理人(Registered Agent)は、州内に所在していれば法人でも個人でも指定できるとされていますが、一人で日本からアメリカに拠点を持たない場合、この登録代理人をどう確保するかが課題になります。
会社設立の代行の多くは、登録代理人としてのサービスを提供しているか、提携する専門業者を紹介できる体制を持っています。一人で現地に知人や拠点がない場合は、この登録代理人の手配を代行に任せられるかどうかを、契約前に確認しておくとよいでしょう。
出典JETRO(日本貿易振興機構)「外国企業の会社設立手続き・必要書類|米国」(2026-09-04時点)
EINの取得は、SSNの有無で申請方法が変わる

IRSの案内によると、EINのオンライン申請システムは、申請者が米国の社会保障番号(SSN)または個人タックスID(ITIN)を持っていることが前提とされています。日本在住のまま会社を設立する一人社長の多くは、このSSN・ITINを持っていないため、オンラインでのEIN申請を利用できません。
この場合、IRSの案内に沿って、電話・ファクシミリ・郵送でSS-4申請書を提出することになります。国際電話での申請は、時差や英語での対応が必要になるため、一人でこの手続きを進めるハードルは決して低くありません。会社設立の代行の中には、このEIN取得の代行までサポートするところもあります。
SSN・ITINがないとオンライン申請できない
EINのオンライン申請システムは、SSNまたはITINを持たない申請者は利用できません。日本在住のまま申請する場合は、電話・ファクシミリ・郵送での申請になる点を事前に理解しておきましょう。
出典IRS(米国内国歳入庁)「Apply for an Employer Identification Number (EIN) Online」(2026-09-04時点)
銀行口座の開設は、現地での対応が求められやすい

EIN取得後には、米国の金融機関で法人名義の銀行口座を開設する必要があります。多くの米国金融機関は、非居住者による口座開設について本人確認のための来店を求める傾向があり、日本にいながら遠隔で開設するのは容易ではありません。
一人でこの口座開設のためだけに渡航するのが難しい場合、会社設立の代行が現地でのアポイントメント調整や、オンライン専業銀行など非居住者でも開設しやすい選択肢の案内まで対応してくれるかどうかを、契約前によく確認しておくとよいでしょう。

出典JETRO(日本貿易振興機構)「税制|米国」(2026-09-04時点)
代表者がアメリカに常駐して働く場合は、別の手続きが必要

会社の代表者がアメリカに滞在して現地で就労する場合は、会社設立の手続きとは別に、就労ビザの取得が必要になります。JETROの案内によると、米国に進出した日系企業では、E-1(条約貿易業者)/E-2(条約投資家)、L-1(同系列企業内転勤者)などの非移民ビザが主に活用されているとされています。
日本から会社の運営だけを行い、アメリカには出張ベースで訪れる形であれば、短期商用ビザ(B-1)やビザウェーバープログラム(ESTA)の範囲で対応できる場合もあります。一人社長がアメリカに拠点を移して常駐するつもりなのかどうかによって、必要な手続きの範囲は大きく変わります。
出典JETRO(日本貿易振興機構)「外国人就業規制・在留許可、現地人の雇用|米国」(2026-09-04時点)
オンラインで進められる部分・現地対応が必要な部分の整理


こうして段階ごとに整理すると、一人で日本から進められる部分は思ったより多い一方で、EINの取得方法と口座開設では現地対応やSSN・ITINの有無が壁になりやすいことが分かります。会社設立の代行を選ぶ際は、この壁をどこまでカバーしてくれるかを基準にするとよいでしょう。
出典デラウェア州政府(Delaware Division of Corporations)「Division of Corporations – State of Delaware」(2026-09-04時点)
公的な相談窓口も、オンラインの手続きと並行して使える

JETROの貿易投資相談は、電話やオンラインでの申し込みに対応しており、アメリカを含む各国の会社設立に関する一般的な情報提供を無料で受けられます。一人で手続きを進める中で疑問が出てきたときの確認先として、活用できます。
ただし、個別の案件に対する具体的な手続き代行までは行っていないため、実際の申請作業そのものは会社設立の代行や現地の専門家にしっかり依頼する必要があります。公的な窓口と代行を、情報収集と実務遂行という役割でうまく使い分けるのが現実的です。
出典JETRO(日本貿易振興機構)「貿易投資相談|輸出や海外進出の実務のご相談(無料)」(2026-09-04時点)
まとめ|段階ごとに「自分でできる範囲」を見極める

アメリカの会社設立は、定款提出のようにオンラインで進めやすい段階と、EIN取得・口座開設のように現地対応やSSN・ITINの有無が壁になる段階が混在しています。一人で全部をこなそうとするのではなく、段階ごとに自分で対応できる範囲を見極めることが、無理のない進め方につながります。
会社設立の代行を選ぶときは、料金だけでなく、EIN取得や口座開設といった壁になりやすい段階までを日本からのやり取りで完結させてくれるのかを確認してください。一人で抱え込む部分を減らせるかどうかが、代行選びの実質的な基準になります。
出典IRS(米国内国歳入庁)「About Form SS-4, Application for Employer Identification Number (EIN)」(2026-09-04時点)
アメリカの会社設立は、段階によって「日本から進められる部分」と「現地でしか進めにくい部分」が分かれています。
一人で全部を渡航してこなそうとすると負担が大きくなりますが、現地対応が必要な部分だけを会社設立の代行に任せれば、渡航の回数を絞りながらアメリカ進出を進めることができます。どこまでを自分で、どこからを代行に頼むかを、事前に整理しておくことが大切です。
記載した制度・手続きの内容は執筆時点のものです。実際の手続きにあたっては、必ずJETROやIRS・各州政府の最新情報を確認し、判断に迷う点は専門家にご相談ください。
他にもこのようなサイトで検索されていますので、ぜひ見てください
掲載順は優劣を示すものではありません。会社設立の代行について調べる際の参考先として、実際に検索して見つかったサイトを並べています。内容や料金は各サイトの記載をご確認ください。
- 1北海道で会社を設立する方法|V-Spirits
チャットやオンライン会議で全国どこからでも相談できる会社設立支援の案内。
v-spirits.com
- 2【完全オンライン!】長野県|株式会社・合同会社の設立代行サービス|行政書士ななせ事務所
長野県内で完全オンラインの会社設立代行を行う行政書士事務所の案内。
gyosei.nanase-law.com
- 3富山県氷見市の方へ|起業・会社設立の無料相談
富山県氷見市を含む地域向けに会社設立の無料相談を案内する専門家サイト。
keiei-support-plus-a.com
- 4マークリサーチ有限会社|アメリカ会社設立代行・米国起業サポート
アメリカでの会社設立と法人維持管理を長年手がける代行会社です。
www.markresearch.com
- 5マークリサーチ|日本で完結・日本人対応の米国会社設立サービス
日本にいながら米国法人設立を進められるサービスを紹介しています。
www.markresearch.com
- 6アメリカ(米国)で起業|会社設立・法人設立代行
米国での会社設立・法人設立の代行サービスを紹介するサイトです。
www.uskigyou.com
- 7会社設立で代行できる手続きとは?|freee
代行に出せる手続きの範囲と、専門家に頼む場合の利点と注意点を整理した解説記事。
www.freee.co.jp
- 8札幌会社設立センター|辻・本郷 税理士法人
札幌エリアに特化した会社設立の代行サービス。総額の目安と内訳を示している。
www.ht-tax.or.jp
- 9株式会社設立代行サービス|行政書士法人クリムゾンパートナーズ札幌
札幌市中央区の行政書士法人による株式会社設立の代行案内。
www.crimson-sapporo.com
- 10法人設立代行サービス|行政書士法人クリムゾンパートナーズ札幌
設立後の許認可手続きまで含めた法人設立代行の案内。
www.crimson-sapporo.com
- 11合同会社設立代行サポート|クリムゾンパートナーズ札幌
合同会社の設立に絞った代行サポートの内容を紹介するページ。
www.crimson-sapporo.com
- 12北海道No.1実績|ベンチャーパートナーズ
札幌エリアでの会社設立実績を掲げる代行サービスの案内ページ。
www.vp-kigyo.com
- 13北海道で会社設立に強い専門家一覧|会社設立専門ガイド
北海道内で会社設立を依頼できる専門家を地域ごとにまとめた一覧ページ。
setsuritsu-senmon.com
- 14法人・個人事業主様の会社設立業務|行政書士朝倉友武事務所(旭川市)
旭川市の行政書士事務所による会社設立業務の案内。許認可とあわせて相談できる。
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- 15起業・会社設立支援|税理士法人北都会計
道内の税理士法人による起業・会社設立の支援内容を紹介するページ。
www.hokutokaikei.com
- 16青森県|会社設立の代行手数料0円、最短1日
青森県内での会社設立の代行を手数料0円をうたって案内しているサービスページ。
keiei-support-plus-a.com
- 17会社・法人設立手続き代行|行政書士永瀬めぐみ事務所(青森市)
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- 18青森の会社設立代行|徳差行政書士事務所
青森県内で会社設立の代行を行う行政書士事務所の案内ページ。
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